竣工年月 2023.05
平屋に緩やかな角度の勾配でのせた大きな屋根。
屋根の勾配の高いほう、雨が降ったときに水が流れ始める水上(みずかみ)、下手を水下(みずしも)と呼ぶが、この屋根は、水上、水下に向かって先細りにすることで、破風の厚みを軽やかに見せている。
屋根の勾配に家全体を合わせて設計しているため、リピングの天井は一番高いところで3メートル50センチ。立関の天井も通常よりもやや高い。室内にいても頭上を見上げれば屋根の勾配を感じることができる。ゆとりある上部空間を活用して、玄関とリビングを隔てる壁の上には、明かり取りの窓をつくっておいた。
こだわりのオーダーキッチンなら料理をするのもいっそう楽しくなる。
キッチン裏手に設けたパントリーからは、直接外に出ることができ、畑で収穫した野菜をストックしておける。
当初子ども部屋を2部屋用意していたが、新築途中で家族が増えて、3部屋にできるようにドアを設けた。
暮らしの楽しみと家族の成長を受け止めるのが家。
この大きな屋根の下で日々物語が紡がれるのだ。
滋賀・京都で建てる注文住宅