Shiga N邸

竣工年月 2021.01

広い空間だからこそ 境目はあえて曖味に

壁にレットシダーを張った表情のある外観。山間の住宅地に静かにたたずむ一軒家。

土間空間が欲しいという施主の要望だったが、冬の寒さが厳しい土地柄、床暖房を入れることも考慮し、イメージが近いタイル張りに。土間の願いを叶えられなかった分、玄関と室内の境は、低い段差を設けるにとどめて、あえて区切りを曖昧にした。

室内は、36帖ものリビングをはじめ、ゆとりある空間が広がる。昔ながらの日本家屋にみられる、田の宇型のつくりを取り入れ、柱を中心に、キッチン、ダイニング、リビング、和室の4つの空間が振り分けられている。

リビングにある畳コーナーは框(かまち)を薄くして浮いているように見せている。そして天井から鴨居を吊り、リビングとの境を緩やかに仕切ったことで、空間に特別感を出した。
この鴨居は、ロールスクリーンを取付けられる使い手も考えてのこと。

キッチン横から階段を上がれば、2メートル角の大きな窓から日射しが届く。階段部分が吹抜けのホールのようになり、縦方向の開放感をもたらす。

2階には子ども部屋。階段を上りながら空を見上げる。そんな日常が目に浮かぶ。

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