竣工年月 2021.10

子ども部屋を2階に、パブリックスペースと夫婦の寝室を1階に。
将来夫婦二人暮らしになったとき、生活を1階で完結させ、平屋暮らしのように過ごせるようにした。
ライトグレーとオークでまとめた、上品でナチュラルな住まいには、その場所の暮らしやモノに合わせたサイズ感とデザインが詰まっている。
キッチンとリピングの境には空間の仕切りにもなる天井まで続く細長い窓を、ソファ横の低い位置には外部の空気感をさりげなく伝える長方形の窓を。
リビングのスタディスペースや脱衣所の収納などは、そこで使うモノの寸法を細かく計測してから設計した。タイル壁の下には、デスクと同じ高さの棚を設けて、ちょっとした小物を飾れるようにもしておいた。何もかも“きっちり”ではなく、その時々の想いを表現できる場所も、家には必要だろう。
中庭を囲むようにたつ建物の直線的なラインも美しく、すっきりとして心地よい。
コの字といっても、中庭と外とを隔てる目隠しを加えて考えるとロの字。庭を含めて敷地全体を、完全なブライベート空間として生活できるのもうれしい。
幼い子どもがのびのびと遊ぶ姿をリビングから眺めながら穏やかに過ごす家族の日常が、この家にはすっぽりと収まる。




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