Kyoto B邸

竣工年月 2021.09

住まう喜びを実感させてくれる リビングの特等席

木枠の窓や目隠しのための塀。内装もオークを中心に落ち着いた色合い。

リビングには吹抜けに板張りのふかし壁を設けて、立体感を演出するなど、木を効果的に用いてナチュラルな雰囲気に仕上げた。何もないフラットな壁もシンプルでいいかもしれないが、あえて設置したふかし壁が、リピングのアクセントとなっている。

この家には、ピアノ室がある。

思い切りピアノを弾けるように、だが、他の部屋から疎外感がないように扉をガラスに。この方が視覚的にも、音楽をより身近に感じられるに違いない。扉は壁にすべて収まるので、演奏をみんなで聴きたいときは、開け放っておけばいい。

生活動線はキッチンを中心に回遊できるように。必要な場所に、必要な分だけの収納を計画して造作棚を配置した。モノが散らからず、常に整った環境で暮らすコツだ。

居住地が遠方だったために打ち合わせはほとんどオンライン。
画像と思いを共有しながら一歩一歩進めていった。

リビングからは、公園の緑も目に入る。
「ダイニングテーブルに座って庭を眺めていると気ついたら、日が暮れてるんです」と奥様。
そんな幸せな夕暮れが、今日も訪れているに違いない。

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