竣工年月 2023.04

山暮らしに憧れて移り住んだとしても、家にいて山を感じることができなければ、面白みに欠けるだろう。せっかく周囲に豊かな自然があるのなら、リピングにいながら自然を感じたほうがいい。もし、鹿や猿が顔を出しても、それが遠目に見えたら楽しいじゃないか。
極論かもしれないが、そのほうがここに住む意味がある。
外観に焼き板を張り、天然石をあしらった山小屋のような一軒家。周囲の自然と家を広い庭がつなぐ。その流れを引き継ぐべく、庭に面したLDKは一面を窓にした。こうすれば晴れの日も、雨の日も、この森とともにいられる。
コンクリートを基礎から立ち上げた造作キッチンの横には大きな柱に見立てた石張りの壁を設けた。職人が形の異なる自然の石を一つひとつ丁寧に組み合わせたものだ。床に使ったリングアの色合いも美しい。
生活感は裏動線にまとめた。
人目に触れない通路沿いに収納をとり、来客があっても、主寝室やクローゼットなどのプライベート空間への行き来もできる。
2階には書斎と、ゲストルームとしても使える12畳の和室のみ。
家のほとんどがリビングだ。できるだけ多くの時間を、森と向かい合うここで、過ごしてほしい。




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