建物と前面道路との離隔がなく、プライバシーを確保しにくい立地条件の中、明るく開放的に。

たとえば、「裸であっても外部の視線を気にすることなく過ごせる」そんな要望に向きあって設計建築されている「五個荘の家」。

平屋という比較的単調になりがちな空間に、高低差を与え変化を生む。

さらに直線的に、または斜めに空間を切り取り、立体感を出した。

奥にどんな空間が広がるのか、期待感がふくらむ。

間接照明が際立たせる、板張りの勾配天井の美しさと天井の高低差が相まって、想像を超える開放的なリビングに仕上がった。

一体型のキッチンとダイニング。

キッチンは、Kitchenhouseから生まれたモダンデザインブランド、GRAFTEKT。
キッチンの足元を15cm下げることで、造作のダイニングテーブルとワークトップの高さを揃え、一体感を持たせた。
キッチンのバックヤードには食品庫も完備。

中庭のシンボルツリーはモミジの木、周りにはスギゴケ、トクサ、マンリョウを植え、和の風情が感じられる庭に。

四季を感じられる植栽は、風景をつくる。
見る場所によって、それぞれ違った風景として住まい手の暮らしを豊かにする。